「桶の水が凍る部屋」で掴んだ合格。弱さを強さに変えてくれた、お湯なしアパートの6年間。

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「もし、あのとき快適な実家にいたら、今の僕はいない」

今、温かいお風呂に入り、エアコンの効いたリビングで家族と過ごしながら、僕は本気でそう思っています。

工場員時代の6年間、僕が住んでいたのは家賃1万5,000円のボロアパート。 そこは、僕の「決意の弱さ」を「鋼の意志」に変えてくれた、最高に過酷な道場でした。

氷を割る音が、僕の「やる気」に火をつけた

アパートの冬は、部屋の中にいても吐く息が真っ白でした。 朝起きると、洗面台の桶に張っていた水がカチカチに凍っている。そんな日は、氷を割って、指がちぎれるほど冷たい水で顔を洗うところから一日が始まります。

唯一の暖房器具である石油ストーブをつけても、隙間風のせいで一向に暖まらない。上着を着込み、震える手で参考書をめくる。

「冷たい。寒い。苦しい……」

でも、その不快感こそが僕のガソリンでした。 「この氷を割る生活を、一生続けるつもりか?」 冷たい水が肌に触れるたび、自分の中の眠っていた本能が目を覚ますのを感じました。

「パンツ一丁」の夏が、僕を机に向かわせた

夏は夏で、地獄でした。 エアコンなんて高級品はありません。窓を開けても熱風が入ってくるだけ。 基本はパンツ一枚になり、扇風機を「強」にして、汗でふやけた参考書と格闘していました。

三交代勤務の帰り道、自転車を漕いで汗だくになり、帰宅して風呂場の蛇口から出る「冷水」を頭から浴びる。 その冷たさに救われながら、僕は「絶対に、ここから抜け出してやる」と、自分自身に誓い続けました。

「不便」こそが、人間を強くする

人間は、驚くほど決意の弱い生き物です。 もし僕の環境が恵まれていたら、きっと「今日は疲れたから明日やろう」と甘えていたでしょう。

でも、僕の目の前には「凍った水」や「蒸し風呂のような部屋」という、目を背けられない現実がありました。 過酷な環境は、僕から「迷い」を奪い、代わりに「行動」を与えてくれたのです。

「実家なら、おいしいご飯が出てきて、温かいお風呂が待っている。」 その当たり前がいかに幸せで、いかに人を依存させるか。 その「当たり前」を自分の力で掴み取りたいという渇望が、僕を公務員試験合格へと導いてくれました。

6年間の「暗闇」が、今の僕の価値観を作った

公務員試験に合格したとき、自分以上に喜んでくれた両親の顔。 そして、合格後に引っ越した先で「蛇口からお湯が出る」ことに流した涙。

あの6年間がなければ、僕は今の生活を「当たり前」だと思って、無駄に浪費していたかもしれません。 「ない」ことを知っているから、「ある」ことの有り難みがわかる。 この感性こそが、今の僕の節約術や投資マインドの根底にあります。


読者のパパたちへ

今、あなたがもし「辛い」「苦しい」環境にいるなら、それはあなたが「強くなるための修行」の真っ最中なだけです。

恵まれた環境にいる人には、絶対に手に入らない宝物があります。 それは、「何もないところから、自分の力で人生を切り拓いた」という圧倒的な自負です。

環境を呪う必要はありません。その不自由さを燃料に変えて、一歩踏み出しましょう。 冬の氷を割ったあの日の僕が、今のあなたの背中を全力で押しています。

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